NATURE OBSERVATION / FIELD NOTE

FIELD NOTE

探鳥地紹介

鳥見に便利な本

この2冊は大きさ・厚さ・収録種数ともに同程度のものです.大きさ的にはちょっと厚めですが,収録種は日本でみられる鳥のほとんどをカバーしているので,1冊あれば大抵の場合対応できます.

日本の野鳥(叶内拓哉)は後者と比べ若干収録種数は少ないのですが,写真が豊富で鳥の鑑別には大変重宝します.その鳥の特徴をよく現しており,特に成鳥,幼鳥,夏羽,冬羽と数種類のパターンの写真が掲載されています.また亜種についての記述も充実しています.撮影に出かけるときはいつも携帯しています.2013年12月に日本鳥類目録第7版に準拠した新版がでました.

旧版日本の野鳥590(真木広造)はとにかく収録種数が豊富である.写真は非常に綺麗だが基本的に1〜3枚で前者と比較し少ない.前者のように成・幼鳥,夏・冬羽の比較写真も少ない.また一部海外で撮影されており,その場合日本でみられる時期が違ったり(夏・冬羽の違い),亜種であったりする可能性もある.新しくなった同650は写真も入れ替わり特徴がわかりやすくなった.ただ叶内版には及ばない感じがある.

この手の写真図鑑は他にも出ているはが,とくにこの2冊は別格だ.日本でみられる野鳥のほとんどをカバーしており,鑑別のポイントもわかりやすく解説している.2冊の内どちらがよいかとなると個人的には叶内版をおすすめする.

ともに日本野鳥の会の本である.「フィールドガイド日本の野鳥」は歴史も古く,長い間バイブル的な存在であった.収録種数も前の2冊と比べ引けを取らない.ただイラストであり,微妙な羽の色彩など伝わりにくいのが残念だ.

山野の鳥,水辺の鳥は初心者向けの本である.非常にコンパクトである.価格も安く2冊まとめて使用したい.

この5冊は識別用のハンドブックである.写真を見直すと種の解らない鳥が写っていたりすることがある.そんなとき鑑別の助けになる.コンパクトではあるが鑑別点について詳しく載っている.もちろんコンパクトなので野外での鑑別にも便利だ.たとえば干潟では「シギチドリ」,船でのクルーズバードウオッチングでは「カモメ」,「海鳥」など目的にあったものを持っていくとよい.

ワシ類の鑑別用としては上のハンドブックに比べやや大きく厚いが,写真も多く,大変重宝している.

東京近郊でのバードウオッチングのガイドブック2冊.内容的には似ている.
「東京近郊ガイド」ではおすすめ装備のいう項目があり,各探鳥地での撮影で,どの程度の焦点距離のレンズが良いか記載してある.これは非常に参考になる.
「図鑑と探鳥地ガイドでまるごとわかる」では関東地区以外に,中部,関西の探鳥地も紹介している.
実際比べてみて見やすいほうを1冊購入するといいだろう.

富士山周辺の探鳥ガイド.東京からも日帰りで行ける探鳥地でもあり,コースはトレッキングに手頃.メタボ対策にもなりそうだ.

中部地区は個人的にはほとんど未開の地.このガイドブックを非常に参考となる.今後この地域に出撃したいと計画中.

さあ!何処へ行こうか.そんなときは探鳥地ガイドブックである.しかし野生の鳥相手である.ガイドブック通り鳥がみられるとは限らない.また開発で山野自体がなくなっていたり,海岸が埋め立てられている場合もある.出版から時間がたち,ちょっと古くなった感がある.そろそろ新版出版を期待した.最近ではネットでの情報収集が便利かもしれない.

絶版(日本野鳥の会 1984年改訂)
この「野鳥識別ハンドブック 高野伸二著」は以前日本野鳥の会からが出ていたものだ.図版はほとんどないが鑑別点についての詳しく解説している.

絶版(小学館 2000年発行)
東京近郊の探鳥地を紹介.2000年初版でやや古くなった感があるが,地図は綺麗で見やすい.今でも十分参考となる.

絶版(沖縄県立博物館編 1999年発行)
沖縄でのバードウオッチングでは,なかなか探鳥ポイントが分からない.まずはBIRDERの「日本の探鳥地」やこの本で絞り込む.あとはネットで最新情報を収集する.
特にこの本では各島のポイントが細かく紹介されており,非常に参考となる.1999年発行であるが,こういった本は10年に一度程度,定期的に改訂版を出して欲しい.もっとも今ではネット社会.ネットで情報収集できるので需要がないのだろう.

双眼鏡

鳥見には7〜8倍の双眼鏡がちょうどいい.慣れてくれば10倍ぐらいでもいいだろう.これ以上高倍率だと鳥を捕らえるのが大変で,例え捕らえたとしても手振れのため見づらく,目が疲れる.最近では手ぶれ補正機構の入った双眼鏡もあり,12〜15倍でも鳥見が可能だ.ただ双眼鏡自体重くなってしまう.高倍率で見たいときはフィールドスコープがいいだろう.

カタログを見ると倍率の後ろに二桁の数値がある.対物レンズの有効径で数値が大きいほど解像力と明るさが増す.よってなるべく大きいものを選んだ方がいいが,双眼鏡自体も大きく重くなる.実際はどのメーカーでも8〜10倍のハイグレード双眼鏡では30〜40程度のものが多いようだ.

結局倍率7〜8倍・有効径30前後のものがおすすめ.使い慣れ2代目を購入するなら倍率10倍・有効径30〜40前後がいいだろう.

できれば防水加工のものがいい.急な雨にも心配ない.さらに海岸での鳥見のあと塩がつくことがあるが,防水加工してあれば清掃もしやすい.


最初の双眼鏡は小学生の頃,伯父からもらったフジノンのポロ式のものであった.倍率は7倍程度であったが,口径が大きく,とにかくでかい代物であった.
高校になってNikonの9×30ダハ式の双眼鏡を購入した.スタイルは無駄のないスマートなデザインである.ダハ式ならではのスタイルだ.非常にコンパクトで軽く首から下げていても全くに苦にならない.(最近のものはもっと軽いが,当時フジノンと比べびっくりするほど軽く感じた.今あらためて持ってみるとズッシリとした重量感で,如何にもガラスの詰まった昔の光学機器といった感じがする.)

覗いてみると明るく,視野が広い.シャープさやコントラストがいまいちと評する人もいるようだが,実際他の双眼鏡と見比べることもないし,それほど気にならない.確かこのモデルは結構長い間製造していたと記憶している.ロングセラーということは当時の評価もそれなりに高かったと思われる.

その後20年近く使い続けたが接眼部のガラスに細かな傷が無数についた.同じものを購入しようと思ったが,すでに製造中止となったいた.シンプルなデザインでお気に入りだっただけに残念だ.


最近の双眼鏡は非常にコンパクトだ.覗くだけならシンプルで旅行に持ち歩くためコンパクトなものがいいと思い,Canon10×25Aというコンパクトタイプを購入した.しかしこれが大きな間違いであった.バードウォッチングでは,とにかく視野が狭いのは致命的である.また比較的長時間覗く場合,軽すぎると逆に手ぶれしやすく見づらい.ホールディングするのにちょうどいい重さというのがある.残念ながらこの双眼鏡は2ヶ月でお蔵入りとなった.


覗くだけとはいえ光学系のしっかりしたものを選ぼう.昔双眼鏡といえばNikonかZeissといわれていた.今回思い切ってZeissの双眼鏡を購入することとした.Victory 10x32 T* FLというモデルだ.やはり新しいものはいい.スペックの割にはコンパクト,完全防水,視野も十分である.結構高価だがそれだけのものはあると思う.対抗馬としてLeicaや SWAROVSKIの同格製品も検討した.実際覗いて比較したが,一見では差は感じなかった.(Zeissがややコントラストがいいと感じた.)結局値段とデザインの気に入ったZeissを購入した.(後で聞くとユーザーの評価は SWAROVSKIがいいようだ.Zeissのブランドを信用しすぎた.もう少し慎重に選べばとちょっと後悔している.)実際の使用に関しては明るさ,コントラスト,視野など全く問題なく満足している.外観の手触りもいい.さらに鏡胴の縦に走る堤もグリップ感を安定させてくれる.普段眼鏡をかけているのでアイカップは収納するが,Victoryでは少しだけ引き出したところにクリックストッパーがあり固定でき,眼鏡をかけていても脇からの光線の進入を防ぐことができる.

Zeissについては最近の評判はいまいちのようである.現行品でいえばSWAROVSKIが高評価だ.以前のZeissは世界最高峰であったが,企業規模が大きくなるにしたがい,一部の製品,とくに一般向け商品の品質が落ちているようだ.ドイツ製とはいえ,作っているのは移民であり品質が保てないという話も聞く.移民自体が悪いわけではない.そこには言葉の壁や文化や思想の違いがあるのだろう.従業員の教育は企業に責任がある.今後のZeissの復活に期待したい.

-Dec.2007