ついにEOSもデジタル化.
 
初期のデジタル一眼レフカメラは報道などのプロ向きであったが,徐々に一般ユーザーにも手の届くものがでてきた.しかし画質への不安があり様子見が続いた.
 
またセンサーサイズがAPS-Cサイズというのも躊躇する理由の一つであった.フイルムからの乗り換え組としては,今までと同じ画角で撮影でき,同じ感覚で撮影できる慣れたフルサイズの方がいい.しかし当時のフルサイズのカメラは高嶺の花であった.
 
デジタルに踏み切れずに迷っていた頃,20Dが発売された.APS-Cセンサーではあるが,画素数も820万画素,コストパフォーマンスもいい.初めてのデジ一眼レフとなった.
 
次はフルサイズと思っていたが,20Dの次に購入したのが40D.DigitalEOSの二桁シリーズは可もなく不可もなく,非常にまとまったカメラといった印象だ.40D購入の決め手は画素数,いよいよ画素数1000万画素越えである.

EOS 20D

発売日
2004年9月18日
画像素子
有効画素数約820万画素・22.5×15.0mmCMOS
処理エンジン
DIGIC II
ISO感度
100〜1600(3200)
シャッター
1/8000〜30秒・B
測光方式
評価測光,中央重点平均測光,部分測光
露出モード
プログラム,シャッター優先AE,絞り優先AE,マニュアル
AF測距点
9点(位相差AF)
連続撮影速度
5コマ/秒
ファインダー
視野率95%,倍率0.9倍
モニター
1.8型TFT式(11.8万ドット)
フラッシュ
内蔵・GN13(ISO100)
記録媒体
CFカード
サイズ
144(W)×105.5(H)×71.5(D)mm・685g(本体のみ)

 
上から見るとペンタ部分のデザインが若干変更されている.(右40D,左20D)EOS-1Nを使用していたので操作性等からEOS-1シリーズのデジカメの購入を検討したが,とにかく高価である.またフイルムカメラの頃は高級カメラを買えば一生使えたが,デジタルカメラはそうはいかない.画素数や画質に関する技術進歩は早く,新しいイメージセンサが発売になればカメラごとの買い換えになる.(イメージセンサーのみ交換しバージョンアップできるようなカメラができれば…)
コスパなど総合的に検討し20Dを購入した.
 
まず手にとって小さい!軽い!デザイン的にはややチープであまり好きではない.望遠レンズをつけると,その小ささが裏目となりホールディングバランスが悪い.単体よりバッテリーグリップをつけた方が良さそうである.
 
実際の使用では操作性はなれてしまえば問題なかった.ただシャッターボタンに関してはレリーズするとき一段押し込む感じがある.ついレリーズのとき力が入ってしまい,ブレの原因になりそうだ.EOS-1シリーズのようにストロークも短く,途中のクリック感もなくして欲しい.理想はフェザータッチのようなボタンだ.
 
またストロボを内蔵している.GN13(ISO100)であるが,いざというとき便利である.
 
画質は500mmレンズを常用しているがフィルムと比較して,シャープさがなく,全体的に平面的な印象である.いろいろ設定を変えてみたがあまり変化はない.これはデジタルによる限界か,補間処理やローパスフィルターの影響だろう.また露出は全体的にオーバー傾向に感じる.
 
この頃はフィルムカメラと併用をしていた.やはりまだ画質に不安があった.
その後EOS 40Dを購入してからはほとんど出番がなくなり,中古店に売却した.

 

EOS 40D

発売日
2007年8月31日
画像素子
有効画素数約1010万画素・22.2×14.8mmCMOS
処理エンジン
DIGIC III
ISO感度
100〜1600(3200)
シャッター
1/8000〜30秒・B
測光方式
評価測光,部分測光,スポット測光,中央部重点平均測光
露出モード
プログラム,シャッター優先AE,絞り優先AE,マニュアル
AF測距点
9点(位相差AF)
連続撮影速度
6.5コマ/秒
ファインダー
視野率95%,倍率0.95倍
モニター
3.0型TFT式(23万ドット)・ライブビュー対応(MF)
フラッシュ
内蔵・GN13(ISO100)
記録媒体
CFカード
サイズ
145.5(W)×107.8(H)×73.5(D)mm・740g(本体のみ)

 
モニターサイズ,ボタンの位置の変更(右40D,左20D)外観は20Dと比較して,液晶モニターが大型化したぐらいで大幅な変更はない.外塗装は細かな梨地塗装で落ち着いた感じである.この塗装は傷が付きにくく,丈夫である.防滴性能も向上している.また内蔵ストロボ(GN13/ISO100)も継承している.

細かく見るとモニター大型化のためモニター横の操作ボタンが下に移動した.移動はしかたないが三脚使用時は押し難く不便だ.また新たにピクチャースタイルボタンが新設された.個人的にはピクチャースタイルはそんなに頻繁に変更することもなく,わざわざボタンを設置する必要があるかわからない.ペンタ部分も若干デザインが変更されエッジがやや強くなった.

グリップの形状(右40D,左20D)さらに細かなことだがグリップの凹が強くなった.これは小さな変更だが,断然持ちやすくなっている.また上部液晶部分は20Dは水平なのに対し40Dは背面に向けてやや下がっている.背面から上部液晶が見やすくする配慮だと思うが,それなら思い切ってもう少し角度をつけてもよかったのではと思う.

シャッターは半押からさらに押し込むときカチッとクリック感があるが,20Dと比べると抵抗が小さくスムーズにシャッターが切れる.ただ理想はEOS-1シリーズのようなタッチ,今回は採用されなかった.残念だ.
 
AFに関しては新開発のセンサーのおかげで20Dと比較し明らかに早くなった.連写速度もアップした.
  
新搭載のひとつはライブビュー撮影である.500mmF4.5レンズに2倍のエクステンダーを付けての撮影でピントの確認に使用してみた.拡大表示もでき非常に重宝する.またライブビューのまま撮影ができるが,ミラーアップのままシャッターが切れ,音も静かな上,振動もなく低速撮影のときなど有効である.
 
ダスト対策として超音波方式のクリーニングユニットを搭載している.効果が期待される.
 
20D同様,望遠レンズでの撮影ではホールディングのバランスが悪い.バッテリーグリップを使用している.総重量は重くなるが,バランスは良くホールディングは向上する.300mmF4以上のレンズ使用時はグリップがあった方がいいと思う.

30Dの時は20Dのマイナーチェンジといった感じで結局購入しなかったが,40Dに関しては20D,30Dと明らかな違いを感じることができる.全体的に性能アップしたのが撮影していて実感できる.

ただ全体的にチープなデザインは同じで,性能,価格面からも1Dシリーズとの開きは大きい.その間を埋めるようなカメラが待ち遠しいと思っていたところに7Dが発売となった.7D購入により40Dの役割は終わった.