発売日
2009年3月20日
画像素子
有効画素数約1230万画素・17.3×13.0mmLive MOS
処理エンジン
TruePic III+
ISO感度
200〜3200(100〜3200)
シャッター
1/4000〜60秒・B
測光方式
評価測光,スポット測光,中央部重点平均測光
露出モード
AUTO,プログラム,シャッター優先AE,絞り優先AE,マニュアル
AF測距点
7点(位相差AF)/11エリア(コントラストAF)
連続撮影速度
4コマ/秒
ファインダー
視野率95%,倍率0.96倍
モニター
2.7型TFT式(可動式・23万ドット)・ライブビュー対応
フラッシュ
内蔵・GN12(ISO100)
手ぶれ補正
内蔵(最大有効補正範囲4EV)
記録媒体
CFカード(UDMA対応)・xD-ピクチャーカード
サイズ
130(W)×94(H)×60(D)mm・475g(本体のみ)


OMシリーズからのOLYMPUSユーザーとしては小型軽量のFourThirds規格のE-シリーズには発売当初より気になっていた.E-620が登場したとき,とうとう手を出してしまった.
防塵・防滴性こそないが,それ以外の機能を全部盛りしたようなカメラで,その上非常にコンパクトだ.散歩カメラとしてのほか,鳥見の下見や山道を歩きながらの鳥の撮影に軽量のシステムが欲しかった.E-620はピッタリだ.EOSとの2本立てでシステムを構築を検討した.

同時購入のレンズはZUIKO DIGITAL 14-54/2.8-3.5IIとZUIKO DIGITAL ED 70-300/4.0-5.6を選択した.望遠系に関してはZUIKO DIGITAL ED 50-200/2.8-3.5 SWDと迷ったが,とにかく軽量のシステムにこだわった.その後SIGMAのAPO 50-500/4-6.3EX DG HSMも購入した.

E-620のファーストインプレッションはとにかく軽い.すでにEOSシリーズを使用していたので,その軽さには目を見張るものがあった.ZD 14-54/2.8-3.5IIとの組み合わせでは散歩にぴったりだ.しかしZD ED 70-300/4.0-5.6との組み合わせで鳥を撮影するときは逆に軽すぎてホールディングが不安定になってしまう.

ホールディングが不安定なのは軽量という理由だけではなく,ホールディング自体のフィット感もいまいちだ.要するに自分の手にはちょっと小さすぎるようだ.右人差し指をシャッターボタンにかけて構えるとカメラの底部の角が右掌半分のところに収まる.長時間構えているとカメラ底の角の当たる掌の中央部分が痛くなる.バッテリーホルダーを併用した方が良さそうだ.グリップももう少し大きい方がいいと思う.

また右親指の位置も微妙だ.カメラ背面のボタン配置から親指を添える部分が非常に狭く,過って近くの操作ボタンを押してしまう.ボタン配置をもう少し検討して親指を添える部分を広く確保して欲しい.

ファインダーに関してはマグニファイヤーアイカップが使用できない.正確には装着することはできるが,付けると液晶モニターと接触しモニターのアングルを自由に変えることができない.個人的には普段撮影中モニターのアングルを変えることはなくモニターをカメラ側に密着した状態のままなのでマグニファイヤーアイカップ付けている.

E-620は最新の手ぶれ補正をボディ内に装備している.レンズアダプターを介し古いレンズを使用してもマニュアル設定により手ぶれ補正が使える.色々楽しみも増える.

残念なのは防塵防滴が施されていないこと.OLYMPUSのイメージはOMシリーズの頃よりネイチャーフォトといった印象がつよい.スタジオ撮影よりアウトドアでの撮影を売りにするなら全機種に防塵防滴を施すべきだ.

操作性に関しては元々撮影中に色々設定を変えたりすることはないのであまり文句はない.ただファインダーはフォーサーズ故か小さく,ペンタ部分は軽量化のためプリズムではなくミラーを採用しているためか暗い.レンズアダプターを介し旧レンズでの撮影を楽しみたいがマニュアルでのピント合わせは結構大変そうだ.この点を解決するにはE-3のような大型ファインダーを搭載するしかないのだろう.軽量化とのジレンマである.

アートフィルターはOLYMPUSの売りだ.ただ個人的には撮影時にソフト的に小細工するのは嫌いで使用したことがない.後で現像の時じっくりやればいい.個人的には無用の長物だ.

AFについては不満だ.まずAFのスピードは遅い.精度もいまいちだ.ZD ED 70-300/4.0-5.6の望遠側での撮影ではピントが合わないことが度々あった.とくに森の中で鳥を撮るとき,暗いだけでなく鳥も保護色に近くコントラストも弱くピントが合わない.当初の目的の山中や森中での鳥の撮影には不向きのようだ.

AFで合焦するとファインダー内の合焦マークの点灯とビープ音で知らせるが,ピントが固定される前に点灯とビープ音がなるように感じる.点灯のビープ音がしてからピントがすーっと合焦して止まる感じだ.気のせいだろうか?

画質はフォーサーズという小さなセンサーの割りには頑張っていると思う.しかし何となく眠い感じがする.OLYMPUSは他社と比較してシャープさが弱いようだ.ローパスフィルター効果が強いのだろう.E-620もその傾向のようだ.また高感度でのノイズも他社より目立つ.やはり小さなセンサーの限界なのだろう.

その後E-P1が発売となり,お散歩カメラとしての役目はなくなり鳥の撮影でもいまいちなため出番がなくなってしまった.結局売却した.

-Oct.2010