発売日
1966年
型式
ハーフ判マニュアルフォーカス一眼レフカメラ(MF)
シャッター
1/500〜1秒・B(機械式)
測光方式
TTL平均測光
露出モード
マニュアル
バッテリー
MR-9・1個
サイズ
127(W)×69.5(H)×32.5(D)mm・465g

1960年代はハーフ判カメラの黄金期であり,このカメラも1966年に発売された.すでに40年近くたっている.現在手元にあるPEN FTは38mm F1.8付きのシルバーボディーを中古で購入した.その後川崎の修理専門店でオーバーホール後,蒲田のT七宝塗装でつや消しブラックに再塗装した.

このカメラを購入した理由はやはりデザインにひかれたからだ.上面に三角形のペンタ部分がなく,レンズがやや右によっている非対称性のデザインだ.ファインダーはポロプリズムシステムをいう独特のシステムを採用し,ペンタプリズムの出っ張りがなくなった.さらに巻き上げレバーもボディーに埋まる形になっている.シャッターボタンも上面前方の角にあり,ほとんど出っ張っていないが押しやすくしてある.そのため上面はほぼフラットである.レンジファインダー機のようにみえるが一眼レフである.

サイズ的にはハーフサイズなので小さいかと思ったが,OMシリーズを使っていたせいかそれほど小さいとは感じない,ボディーの右側が若干薄くなっている.デザイン的な問題なのか,内部構造の関係ないのか解らないが,右手でのホールディングがしづらい.

ファインダーはやや左に寄っていて初めの頃は覗きにくく感じた.当たり前だがハーフ判のためファインダーを覗くと縦長の構図となる. 初めて覗いたときは何か新鮮に感じた.ただファインダーはとにかく暗い.またやや黄色味がかっている.露出計を内蔵しファインダー光路途中にハーフミラーを入れたため暗くなってしまった.ピント合わせも苦労する.Pen Fより合わせやすいとはいうが,フォーカシングスクリーンはマイクロプリズムで ピントの山が分かりづらい.この点については某修理会社でスプリットマイクロスクリーンに交換するサービスがあり交換を検討している.

ファインダー内にはシャッタースピードの代わり0〜7のナンバーが表示してある.TTLナンバー方式という露出調節である.ファインダー内の指針が示したナンバーとレンズの絞りリングに刻まれている0〜7のナンバーをあわせることにより露出を合わせる仕組みだ.結局ファインダーでナンバーを確認後,ファインダーから目を離してレンズのナンバーを合わせるため手間がかかる.結局ファインダーから眼を離すのなら最新の外付けメーターを利用した方がいいかもしれない.(レンズの絞り環は180度回転させることができ,一般的な絞り値の表示に変更できる.)

シャッターはロータリー機構と呼ばれる独特な方式で当時は最先端と思われるチタンを使用している.最新のカメラと比較すると音も衝撃も大きく感じる.

また巻き上げ角が大きく,ストラップが付いていると邪魔となり巻き上げにくいことがある.巻き上げ時にゴリゴリと抵抗があるが,それほど気にならない.むしろ自動巻き上げのカメラばかり使っていると,少しぐらい抵抗のある方が巻き上げている実感があり,それがまた楽しい.

なおバッテリーについて,MR-9は製造中止となったため
関東カメラの電池アダプター(MR-9電圧変換型;SR43電池使用)使用
1.35V MERCURY-FREE BATTERY MRB-625メディアジョイで販売)使用(完売)
で対応できる.

-Dec. 2007