発売
1990年
型式
35mm判レンズシャッター式AE/AFコンパクトカメラ
レンズ
Sonnar 38mmF2.8T*(4群5枚)・沈胴式/AF
最短撮影距離
0.7m
シャッター
1/500〜1秒・B(電子式)
測光方式
中央重点測光
露出モード
絞り優先プログラムAE
フラッシュ
内蔵
バッテリー
CR123A・1個
サイズ
119(W)×66(H)×33(D)mm・295g


「高級コンパクトカメラ」という呼び名はこのカメラから生まれたような気がする.前モデルの初代Tというカメラももちろん高級コンパクトカメラであったが,やや時代を先取りしすぎたマニアックなカメラといった印象がある(その後中古市場では人気となる).高級コンパクトカメラというジャンルを確立したのはT2であろう.その後7年間というロングセラーとなる.

Tと同様シルバーの外観であるが,やや黄色みがかっている.T2から外装がチタン製となっている. ストロボ内蔵,AF等を導入したことにより,横幅が広がってしまった.今でこそコンパクトカメラにしてはやや大きい部類にはいるが,当時はレンズ焦点こそ単焦点であったが,機能的には全部盛りで,レンズはツァイスT*,まさに理想のコンパクトカメラであり,この大きさは持っていて何の苦にもならない.逆にこのサイズの方がホールディングしやすいともいえる.

レンズは沈胴式で,絞りは7枚羽根でほぼ正円である.スイッチを入れるとともにレンズカバーがスライドし,レンズが電動でせりだしてくる.この電動沈胴システムは壊れやすいという話を聞いたことがある.実際所有しているT2もレンズのせりだしが購入時と比べスムーズでなくなってきた.

実際撮影では,ホールディングすると右手指の当たる部分がラバーに被われているため,滑らずしっかりと構えることができる.シャッターボタンは軽い.シャッターボタンを押してからレンズがせりだしピントを合わせ,シャッターがきれる.この間の動作が遅くシャッターチャンスを逃してしまうことがある.また初めの頃はレンズのせりだす音でシャッターがきれたと思いホールディングを解いてしまい,撮り直しすることもたびたびあった.シャッターボタンを半押ししている時点でレンズがせりだしピントを合わせるようにしてほしい.

ピントは100ステップ以上で実用的には問題ない(当時の普及版コンパクトカメラは数ステップから20ステップ程度であったと記憶している).ただ最短撮影距離は70cmで接写はできない.一部でAFが中抜けするという記事をみかけるが,AFポイントはやや左によっているという情報がある.ファインダーを覗くと中央のAFポイントの横に近距離用のAFポイント(破線の円)がある.近距離以外もこの破線の円に被写体を持ってきてピントを合わせると中抜けが防げるらしい.実際そのようにしているが今のところ問題はない.

そのほか気になることとしてレンズは38mmで個人的にはもう少し広角がいい.AFは赤外線アクティブ方式なのでガラス越しの撮影ではガラスにピントが合ってしまう.夜間の撮影ではシャッターを1秒以上押し続けるとバルブとなるオートバルブ機能があるが,露光の間シャッターボタンを押し続ける必要がある.レリーズかボタン操作で長時間露光できる様な機能が欲しいところだ.